マーケティング

訪日外国人の個人レベルのニーズを知るために弊社がモニターしている英語圏の巨大サイト

これまで外国人と話す機会に恵まれなかったり、実際に海外で生活した経験がないと、訪日外国人が日本の旅行に何を期待しているのか、どんな事を不安に思っているのか、把握しづらいのが現状です。顕著な例は、地震です。地震が多い日本に対して、人生で一度も地震を経験したことのない外国人もたくさんいます。また、温泉にしても、日本人がちょうど良い、と思う温度が、外国人には熱すぎたりします。もし、これから訪日外国人を取り込もうとしているのであれば、エンドユーザーの心理を研究する必要があります。訪日外国人に効果的なマーケティグをするため、今回は、英語圏で大きなシェアを占めている2つのメディアに注目し、実際に中を覗いてみることにしましょう。

訪日に関心のあるオンラインコミュニティーを探す

日本でいう掲示板は英語圏ではフォーラム(Forum)と言われます。検索エンジンやSNSが当たり前になった今でも、同じ興味や関心を持つ人たちで集まり、情報交換する活動は、リアルと一緒です。自分の身の回りの友人や知人との会話から、インターネット上でも活発に議論が行われています。

トリップアドバイザー・日本フォーラム

トリップアドバイザーは世界最大の口コミサイトで、利用されている施設の方も多いと思います。それだけでなく、コミュニティーも存在していて、訪日外国人が旅する前に生じている不安や質問を読むことができます。

トリップアドバイザーの掲示板の特徴

  • 2004年9月から掲載開始
  • 8万件を超える投稿数
  • 返信があった順に表示
  • 地域別にセグメントされている
  • 投稿している外国人の出身国がわかる
[colwrap] [col2][/col2] [col2]高山市での宿泊、旅館かホテルかどちらが良い?

オーストラリア出身の彼女は、高山市で旅館を利用、白川郷では合掌造りの宿に泊まるつもりでしたが、白川郷で滞在したレビューを読んでいて考えを改め、どれが一番日本らしい体験ができるか、とコスト面も含めて検討中です。今回の旅で、温泉も体験したいので、どんな組み合わせが一番良いかしら?とコミュニティーに意見を求めています。[/col2] [/colwrap]

オーストラリア人の滞在時間は、20日間の長期滞在を予定しています。欧米諸国は、日本と距離が離れている代わりに、一度来日した際にはアジア諸国よりも滞在時間が長い傾向があります。それだけでなく、一人当たりの消費額が最も高いという数字も出ています。(平成27年 訪日外国人消費動向調査:確報)ホテルの固有名詞も指名されていますね。このように実在する訪日外国人の声に耳を傾けてみることで、新商品開発やサービスの改良や役立つのではないでしょうか。

ざっくりと大意をつかみたい方は、グーグル翻訳でも良いでしょう。

ロンリープラネット ジャパンフォーラム

ロンリープラネットは、「地球の歩きかた」の世界版と言っていいでしょう。旅行業界における世界最大のオーストラリアの出版社で、海外の書店でもロンリープラネットシリーズがギッシリと置かれています。彼らが運営している自社サイトにおけるコミュニティーは、トリップアドバイザーには規模では及ばないものの、投稿に対するレスも早く、コミュニティーの層の厚さを感じます。

滞在期間は20日〜30日間ほどを予定しているカップルが多く、安く・効率良く日本文化を堪能したいニーズがあります。また、一箇所に滞在するよりも、京都・東京を始発として、関西・中国・九州エリア、東北エリアの複数県を跨ぎ観光を楽しみたいニーズが強いことがわかります。ここでも、タトゥーや温泉についての不安や、相撲観戦の質問などもあります。

ロンリープラネットの掲示板の特徴

  • 運営会社は観光における世界最大の出版社
  • 2006年頃から掲載
  • 投稿順に掲載
  • 出身国がわかる

ちなみに、この出版社が出している日本版のロンリープラネットもあります。

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インバウンド集客や受け入れを準備するにあたり、外国人目線で見た日本を勉強するには格好の教材です。
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Giappone
東京の銀座線でイタリア語版ロンリープラネットを読む女性。分厚いです。
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いかがだったでしょうか。観光庁や日本政府観光局のデータはマクロなトレンドを掴むために有効ですが、訪日外国人の個人レベルのニーズはまだまだ把握仕切れていないのではないでしょうか。出身国も異なれば、食べ物も異なる様々な外国人の間で、「共通」する疑問や不安があるのも事実です。これからは、インターネット上での「リスニング力」を高めることは、ビジネスを成功させる上で不可欠です。

 

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